キャリアWeb記事
4人育児のリアル|兄弟の助け合いで大変をラクにする方法

私は、男の子2人・女の子2人の4人育児をしています。
6歳の長男、4歳の長女、2歳の次男、0歳の次女。
「4人も子どもがいるなんて、大変そう!」
「しかも2学年差でしょ? 毎日バタバタじゃない?」
よくそう言われますが、決まって私の答えはいつもこう。
「いや、大変だけど、それ以上に楽しいよ!」
もちろん、ドタバタな毎日。手は足りないし、予定通りにいかないことばかり。
でも、あるときふと気づいたんです。
「子どもが増えると、むしろ育児が楽になる!」
兄弟同士が助け合いながら成長し、ママも育児がラクになる!
子どもたちが勝手に成長する仕組みを作れば、ママは少し肩の力を抜いていいんです◎
今回は、4人育児のリアル体験談を交えながら、兄弟の助け合いと自立をうながす仕組みづくりで、バタバタ育児がもっと楽しくなる方法をご紹介します!
目次
私の原点|助け合いより“見守られる”日々だった幼少期

私は3人兄弟の長女として育ちました。
「私たちも、今の子どもたちみたいに兄弟で助け合って育っていたのかな?」と考えることがあります。
でも、はて? そんな記憶はないんです…。
というのも、私の実家には祖父母がいて、大人4人に育てられました。
両親は共働きでしたが、祖父母がそばにいて、家の中はいつも大人の目が行き届いていたんです。
ごはんの準備も、遊びの見守りも、誰かがやってくれていた。
家には必ず誰かがいて、困ったことがあればすぐに大人に頼ることができました。
だから私は、
「子どもを育てる=大人がしっかり面倒を見るもの」
「小さいうちは親が全部やるのが当たり前」
そう思って育ってきたのです。
長男誕生|“自立”の視点で育児が変わった

そんな私が、初めて「子どもを自立させる」という考え方を知ったのは、長男がまだ小さい頃のことでした。
子育てをしながら通っていたリトル・ママビジネススクールで、ある先輩ママからこんな言葉をかけられたんです。
「子どもを自立させると、育児がラクになるよ!」
正直、そのときの私は、
「いやいや、自立させるほうが大変じゃない?」
「手をかけたほうが早いし、結局私がやったほうがラクでしょ?」
と思っていました。
でも、その先輩ママはこう続けました。
「子どもが自分のことを自分でできるようになると、結果的にママがラクになるんだよ」
「試しに、小さなことからやらせてみるといいよ」とアドバイスをくれたのです。
その言葉をきっかけに、私は少しずつ子どもに「自分でやる」経験をさせてみるようになりました。
すると、思っていた以上に、子どもたち同士で学び合い、助け合う場面が増えていったのです。
未就園児3人|兄弟の助け合いが始まった日々

3人目が生まれた後、約1年間は未就園児3人と過ごす毎日でした。
「未就園児が3人もいたら、毎日大変でしょう?」
そんなふうに言われることも多かったけれど、実際はみんなでお出かけしたり、遊んだり、笑いの絶えない楽しい時間もたくさんありました。
でも、やっぱりママ1人では手が足りなくなることもしばしば。
そんなときに自然と始まったのが、兄弟の助け合いでした。
上の子たちは、自分のことだけじゃなく、下の子のお世話もするように。
次男のオムツを持ってきてくれたり、寝かしつけのときにトントンしてくれたり…。
「ママが大変そうだから」と、自分でできることを進んでやる姿に、思わず感動することもありました。
もちろん、まだ小さいからおもちゃの取り合いでケンカになることもたくさん。
でも、そんな中でもお互いの行動をよく見て、自然と学び合う姿が増えていったのです。
そしてこの時期、思いがけず「ひらがな」が自然と身についていくという成長も見られました。
ひらがな習得|学び合う姿に成長を実感

長男がひらがなを練習し始めた頃、長女はまだ2歳でした。
その様子をじっと見ていて、「やってみたい!」と目を輝かせていたのをよく覚えています。
最初は、長男が「こうやって書くんだよ」と教え、長女はその姿を観察しながら、少しずつまねをするように。
そしてある日、長女がこう聞いてきました。
「私の名前ってどうやって書くの?」
長男が「こうだよ!」と教えると、「そっか!」と嬉しそうに書き始めたのです。
そんなやりとりを繰り返すうちに、気づけば長女もひらがなをすんなり習得していました。
長男が練習しているのを見ているだけだったのに、「やってみたい」という気持ちが強かったのか、吸収がとても早かったのです。
驚いたのは、その数ヶ月後。
今度は長男が「“む”ってどうやって書くんだっけ?」と悩んでいると、長女が「こうだよ!」と教えてくれたのです。
いつの間にか、教える側と教わる側が逆転していました。
今では、長女は兄弟に絵本の読み聞かせをしたり、お友達や先生に毎日お手紙を書くのが日課。まさに、“読み書き名人” の誕生です。
「やってみたい」をきっかけに、自然に始まる学びと成長。
これも兄弟がいるからこそ生まれる尊い瞬間だなと感じています。
ごはん時間|「自分で運ぶ」で自立を育む

4人育児といえど、今はまだ4人目が離乳食前なので、ごはんを作るのは3人分。
それでも、毎日の準備や片付けがスムーズに回るように、「自分のごはんは自分で運ぶ」ルールを導入しています!
ご飯ができたら、「できたよー!」の合図で、それぞれおぼんに全品を乗せて運びます。
こぼさないように慎重に持っていく姿は、毎回ちょっとしたチャレンジ。
食材を切るお手伝いも、1人だけにさせると喧嘩になるので、全員にまな板と包丁を渡して一緒に作るのが我が家のスタイルです。
「自分で作ったから食べよう!」という気持ちが、食べる意欲にもつながっているようです。
食べ終わったら、おぼんごと自分でキッチンに運ぶのがルール。
「子どもが増えるとごはん作りが大変そう?」
そんなイメージがあるかもしれませんが、実際は「子どもが増えるほど、助け合いの力も増える!」と感じています。
自分のことは自分で。みんなで作る。みんなで片付ける。
そんな習慣が、ごはん作りを自然と楽しい時間にしてくれているのです。
お風呂タイム|スムーズ進行の秘訣は助け合い

4人育児のお風呂は、毎回ぎゅうぎゅうで大騒ぎ!
「目に泡ついた!」「まだ上がりたくない!」と、バタバタすることも多々あります。
でも実は、兄弟同士で助け合うことで、意外とスムーズに進んでいるんです。
上の2人は、自分で体を拭くことができるので、ママが1人ずつ拭く必要はなし。
さらに、お風呂に入る前にそれぞれ自分のパジャマを準備しておくのがルールです。
なので、お風呂上がりにバタバタ慌てることもありません。
本来、私が準備するのは自分と次女の分だけ…のはずが、優しい子どもたちが私の分まで用意してくれることも!
何もやることがなくなってしまう、なんとも幸せなママなのです(笑)
子どもたちは、お互いに背中を洗い合うのが日課。
くすぐったそうに笑い合いながらゴシゴシしている姿は、見ているだけで癒されます。
また、上がる順番を決めておくことで、「誰が先に出る?」と揉めることもありません。
気づけば、ぎゅうぎゅうのお風呂が、家族みんなで楽しむ大切な時間になっていました。
今はまだドタバタだけど、きっとこのにぎやかなお風呂タイムも、いつかは懐かしく思い出す幸せな時間になるんだろうなと感じています。
4人育児の今|大変さより楽しさが勝る理由

「4人育児は大変そう!」とよく言われます。
でも、実際に過ごしてみると、子どもが増えるほど助け合う場面も増えることに気づきました。
最初の頃は、なんでもママがやらなきゃと思っていた私。
でも今では、兄弟同士で学び合い、協力し合う姿に日々驚かされています。
ひらがなを教え合ったり、ごはんを運んだり、背中を洗い合ったり…。
子どもたちは、親が思う以上に「助け合う力」を持っているんだなと実感しています。
その力こそが、4人育児をラクに、そして楽しくしてくれているのです。
もちろん、毎日はドタバタです。
でもその中には、笑いがあって、成長があって、そして何よりも愛おしい時間があります。
私自身のリアルな体験から言えるのは…
「4人育児は、想像以上に楽しい!」ということ。
もし、「うちも毎日バタバタで大変…!」と思っているなら、子どもたちに少しだけ任せてみることから始めてみてください。
小さなことでも「自分でやる」経験を重ねると、思いがけない成長と、家族の新しい形が見えてくるはずです。
あなたの家庭では、どんな助け合いが生まれていますか?