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手づかみ食べのメリットとは?離乳食の進め方と簡単おすすめレシピ
離乳食を進めていると耳にする「手づかみ食べ」。
汚れるし片づけが大変だからと面倒に感じてしまったり、うまく進めることができなくて悩んでいる、というママも多いですよね。
ですが、この時期にしっかり「手づかみ食べ」を経験させてあげることが、赤ちゃんの成長や脳の発達にとてもいいということをご存知ですか?
今回は手づかみ食べの基本的な進め方からメリット、簡単に作れるおすすめレシピを紹介します。
目次
手づかみ食べって何がいいの?赤ちゃんにとってメリットとは
手づかみ食べとは、「食べさせてもらう」から「自分で食べる」へ変わる成長の一歩です。
赤ちゃんは、食べ物を目で認識して、手指で触感を確認し、口へ運びます。
この一連の流れを「協調運動」といいます。
この協調運動が刺激となり、脳の発達を促してくれるため、手づかみ食べをたくさん経験させてあげることをおすすめします。
手づかみ食べで何が育つ?
まず、手づかみで食べ物に触れることで、手の感覚器官が発達します。また、
・この感触おもしろいな
・ごはんの時間が楽しいな
・もっと自分で食べたいな
などの様々な感情が生まれ、自分で食べることの楽しさを知り、食事に対する意欲を育ててくれます。
食具の練習がスムーズに
赤ちゃんは手づかみ食べを通して、手指を動かす感覚や口へ運ぶ距離感などを学びます。
この経験が、スプーンやフォークなど食具を使い始めたときの、スムーズに進めるポイントとなります。
手づかみ食べが「自分で食べることの最初の一歩」となります。
面倒だというマイナスイメージは捨てて、手づかみ食べをスムーズに進めるコツを知り、上手に乗り越えましょう。
手づかみ食べをスムーズに進めるコツを知ろう
手づかみ食べをスムーズに進めるために、赤ちゃんの成長段階や、ママたちが面倒に感じている「汚れ・散らかり」に対する予防策を知っておきましょう。
手づかみ食べを始める目安
- 生後9ヶ月〜11ヶ月頃の赤ちゃん
- 食事は1日3回のリズムがついてきた頃
- 自分で食べようと食べ物に手を伸ばしたり、興味をもってきた頃
- 口まわりの筋肉が発達し、舌が前後上下に加えて左右にも動くようにる
- 前歯でかじりとるようになり、ひと口量を覚える
汚れ対策で準備しておくものは?
①ポケット付きエプロンやスモック:洋服の汚れを防ぐことができます。
②濡れタオル:口や手を拭く用とテーブルを拭く用の2枚あると便利。汚れたらすぐに拭くことができます。
③床にレジャーシートや新聞紙を敷く:さっと拭いて掃除できたり、新聞紙の場合はそのまま丸めて捨てることができて便利です。
赤ちゃんが集中できる時間を知ろう!
赤ちゃんの集中力は、年齢プラス1分が目安。
幼児期の子どもで5分持つかどうか、と言われています。
そのため、赤ちゃんが集中して離乳食を食べてくれない!途中で食べ物で遊び始めちゃう!なんてことは当たり前のこと。
集中していない、飽きてしまっているなと感じたら「お腹空いてないのかな、また後で食べようね」と切り上げてしまいましょう。
私のときは赤ちゃんに自由にチャレンジさせる時間を10分にして、残りはママと一緒に食べようね、と切り替えていました。
いつまで時間がかかるかな、お出かけの時間がせまっているな、なんてモヤモヤした気持ちを無くすことができましたよ。
何から始めればいい?手づかみ食べの進め方
ステップ1:ひと口大のつかみやすい食材
まずは、食パンや柔らかく煮た人参や大根など、つかみやすい食材から始めましょう。
大きさはひと口大のサイコロ状にして、普段食べている離乳食と大きく変化をつけないようにしましょう。
見た目に大きな変化があると「これ食べられるかな」と赤ちゃんが不安に感じてしまう場合も。
また、少量だけをお皿を取り分けてあげることもおすすめします。
最初から全部お皿に盛り付けてしまうと、お皿の外へ移動させる謎のゲームが始まったり、お皿ごとひっくり返してしまったりしてママが大変に!
赤ちゃんが安心して進められる大きさ、そしてちょっと散らかしてもサッと片づけられる程度に取り分けておくことがポイントですよ。
ステップ2:スティック状や、おやきにしてひと口量を学ぶ
食べ物を掴んで自分の口へ運ぶ、という動きに慣れてきたら、食材を少し大きくしてひと口量を学べるようにしてあげます。
野菜は、スティック状に。
スティック野菜は、赤ちゃんが握ったときに、手から少しはみ出す程度が目安です。
また、おやきなどの小判型にも挑戦して、少しずつ手づかみ食べのバリエーションを増やしていきましょう。
簡単に作れるおすすめレシピ3選
じゃがいもおやき
ー材料
じゃがいも 中1個
白身魚(今回はタラを使用) 10g
青のり 適量
片栗粉 小さじ1
ー作り方
①じゃがいもとタラはそれぞれ下茹でする
②茹でたじゃがいもをつぶして、ほぐしたタラ、青のり、片栗粉を混ぜ合わせる
③食べやすい大きさに成形してフライパンに並べる
④両面焼き色がつくまで焼いたら完成!
青のりの代わりに粉チーズもおすすめ!じゃがいもにはビタミンCがたくさん含まれています。
ビタミンCは熱に弱いのですが、じゃがいもに含まれているビタミンCはでんぷんに守られていて加熱しても分解されにくいのが特徴です。
積極的にとっていきましょう。
卵・牛乳不使用の米粉パンケーキ
ー材料
米粉 50g
豆乳 100g
バナナ 1本(小~中程度のもの)
ー作り方
①豆乳とバナナをミキサーで撹拌する
※ハンドミキサーや、フォークの背で潰して混ぜるだけでもOK
②米粉と①を混ぜる
③子どもがつかみやすいように直径5~7cmくらいを目安にフライパンに生地をおとす
④表面にふつふつと穴があいたらひっくり返し、両面に焼き色がついたら完成!
バナナの代わりに、かぼちゃや人参もオススメです。
素材に甘みのある野菜を選ぶことがポイント。
麩レンチトースト
ー材料
麩 10個
牛乳 100cc
卵黄 1個
きな粉 小さじ1
ー作り方
①ボウルに牛乳、卵黄、きな粉を入れて混ぜ合わせる
②①に麩を浸して30分ほど置いておく
③しんなりしてきたのを確認したら、フライパンで焼く
④ひっくり返して両面焼き目がついたら完成!
麩は最低30分は浸しましょう。前の晩から浸しておいて翌日の朝に焼いて食べるのも、フワフワに仕上がるのでおすすめ!
赤ちゃん向けにきな粉で自然な甘みをつけていますが、取り分けたあとの仕上げに、表面に砂糖をまぶして絡めると、しっかりとした甘みがついて大人のおやつにも美味しいですよ。
最初はみんな苦手!焦らないで赤ちゃんのスピードで進めよう
赤ちゃんは離乳食を通して、食べる練習をしています。手づかみ食べもそのひとつ。
急に上手にできるものではありません。
上手くいかない方が当たり前なんだと、心にゆとりを持ってチャレンジしてみましょう。
離乳期は子育てをしていく中でとても短い期間です。
スムーズに進めるコツと簡単レシピを知って、赤ちゃんの成長を笑顔で見守っていけるといいですね。